かねふと美術
ドリームカラー作品集
F3号(273x220x18)
KF張キャンバス(厚さ18mm程度)に描いたアクリル画(原画)です。
A4用紙(297x210)とほぼ同等の大きさなので、手軽にご自宅やお店に飾ることができます。
ドリームカラー作品
D210
小川のそばで天幕(テント)を張るビリーとキャロルの仲良し二人組。
「ビリー、ソドー島にこんなキャンプ場があるなんて知らなかったよ」
「ロンドンのような大都会に住むキャロルに、ぜひソドー島の暮らしを知ってほしかったんだ。火を熾して食事を作る、薪は近くの森で探さなくてはいけないしね。やることはいっぱいあるよ」
「ああ、なんだかワクワクするよ。それにぼくの大好きなエドワードとここで会えるんだろう」
「そうそう、蒸気あ機関車の音がだんだん大きくなるのが分かるだろう、キャロル。いよいよエドワードの登場さ」
「わーい、うれしいな」
そのとき森の奥から緑色の蒸気機関車が姿を現しました。白い煙を吐いてエドワードがさっそうと登場です。ここは19世紀のソドー島。あなたもこのソドー島へ訪れてみませんか。
天幕
「おじいちゃん、この街へ連れてきてくれて、ありがとう。ぼくは路面機関車に乗るのは初めてなんだ。何しろ煙を吐いて走る路面機関車は珍しいからね」
「ビリーや。昔はこの街でも馬車が使われていたんだが、何せ馬は生き物だから扱いが大変だったんだ。その点、路面機関車は機械だから寒い日だって馬みたいに機嫌が悪くなることは無いし」
「おじいちゃん、この路面機関車は、ぼくの大好きなトビーと似ているね」
「ビリー、来週はソドー島へ行ってみようか、そのトビーとやらに会えるかもしれないよ」
「わーい、うれしいな」
そのとき街路灯が一斉に灯りました。ここは19世紀のイギリスの片田舎。モダーンな形の路面機関車が大人気。あなたもこの街へ訪れてみませんか。
D209
街車
夢夜
D208
挿絵作家のドリームカラーは、このコロナ禍、しばらくの間、気仙沼市舘山に滞在します。気仙沼市舘山は中世にはこの地方の豪族の舘(やかた)があった場所。
空気がとっても澄んでいて、夜半になると星々が輝く天文ショーを楽しめる場所でもあります。
この作品はそんな夜景からインスピレーションを受けて描いた秀作。
時空の扉を通って、蒸気機関車ハシテナボシが若き冒険家たちを乗せて異界へと旅立つ。
扉を通り抜ける時、それはまさに一瞬だ。あのガタン・ゴトンはいつもと変わらない。
変わったのは周りの景色だ。
青く深い海底が一変して、宇宙の星の輝きが沢山見える神秘の空間になった。もしかしたら、これが銀河鉄道なのかもしれない。
「わあ、綺麗。わたしたちお星さまの中にいるみたいだわ」これがキララの最初の感想だ。
挿絵作家のドリームカラーは、このコロナ禍、しばらくの間、気仙沼市舘山に滞在します。気仙沼市舘山は中世にはこの地方の豪族の舘(やかた)があった場所。
空気がとっても澄んでいて、夜半になると星々が輝く天文ショーを楽しめる場所でもあります。
この作品はそんな夜景からインスピレーションを受けて描いた秀作。
時空の扉を通って、蒸気機関車ハシテナボシが若き冒険家たちを乗せて異界へと旅立つ。
扉を通り抜ける時、それはまさに一瞬だ。あのガタン・ゴトンはいつもと変わらない。
変わったのは周りの景色だ。
青く深い海底が一変して、宇宙の星の輝きが沢山見える神秘の空間になった。もしかしたら、これが銀河鉄道なのかもしれない。
「わあ、綺麗。わたしたちお星さまの中にいるみたいだわ」これがキララの最初の感想だ。
D207
星夜
D206
冷菓
挿絵作家のドリームカラーは、このコロナ禍、しばらくの間、気仙沼市舘山に滞在します。気仙沼市舘山は中世にはこの地方の豪族の舘(やかた)があった場所。
空気がとっても澄んでいて、夜半になると星々が輝く天文ショーを楽しめる場所でもあります。
この作品はそんな夜景からインスピレーションを受けて描いた秀作。
時空の扉を通って、蒸気機関車ハシテナボシが若き冒険家たちを乗せて異界へと旅立つ。
扉を通り抜ける時、それはまさに一瞬だ。あのガタン・ゴトンはいつもと変わらない。
変わったのは周りの景色だ。
青く深い海底が一変して、宇宙の星の輝きが沢山見える神秘の空間になった。もしかしたら、これが銀河鉄道なのかもしれない。
「わあ、綺麗。わたしたちお星さまの中にいるみたいだわ」これがキララの最初の感想だ。
春風
D205
国鉄の蒸気機関車C53(シゴサン)が春風に乗って鉄橋を走る。河川の桜並木はまるで雲海みたいに、それはそれは見事なこと。
河川の土手から少年と父親の親子連れがこの華麗な姿の蒸気機関車を眺めている。
「アツシ君、特急列車の燕だよ。このシゴサンが特別なことは知っているね」
「はい、お父さん。普通のシゴサンにカウリングが施されて、昭和9年から名古屋と神戸の間を走ったと友達のツネハル君から聞きました」
「ああ、そうだね。このシゴサンは元々はアメリカから輸入したC52型を基に日本で新たに作られてモノなんだよ」
「じゃあ、カウリングを付けて流線形にしたのもアメリカ人だったの?」
「いや、やっぱり日本人の技術者がいろいろ工夫してこんな形に造ったんだよ」
「そうか、やっぱり日本人は凄いや。とっても格好良いもの」
D204
収穫
トミーは蒸気機関車ですが、ちょっとばかし特別な車。鉄路が無くてもトラックのようにどこへでも大きな荷物を運べるのです。そのトミーが桟橋でエルベ川を遡上する運搬船の到着を待っています。そこへお洒落な形をしたポンポン船のグンダが波に揺られて近づいてきました。
「おーい、グンダ。今日はいつもよりも到着が遅かったね」
「ああ、遅くなってごめん。今朝はいつもよりもエルベ川の流れが速くてね」
「もしかしたら嵐が近づいているのかもしれないよ」
「だったら早く荷物を運ばないとね。今日は何を運ぶのかな?」
「貨車に積まれているのはリンゴとブドーだよ。今年も豊作だったので、ぼくたちは忙しかったんだ」
そこへ反対方向へ進むポンポン船のイザベルが通りかかりました。
「お早う、トミーとグンダ。今日も安全に一日頑張ろうよ」と云いながらドラの音を響かせます。
マン島では長い冬を終えて、ようやく春の息吹が感じられる季節になった。蒸気機関車のバラサラはこの季節が一年中で一番好きだ。バラサラはちょうどいま客車2両を牽いてトンネルを出てきたところ。
「もうすぐ始まるオートバイレースを楽しむために、今年も大勢の観光客がマン島に来たんだ。でもマン島で楽しめるのはオートバイレースだけじゃないよ。ぼくたちのマン島鉄道だってとても人気があるんだ」
蒸気機関車のバラサラに乗った乗客の一人が車掌に尋ねた。
「今出て来たトンネルの上にも鉄道があるみたいだね」
「お客さん、よく気が付きましたね。森に隠れて見えませんがね、あれはトラムウェイと云って、トロッコ鉄道が走っているんです。マン島では歴史的にも価値がある古い鉄道がいくつも残っているんです」
「やっぱりそうか。今度はそのトロッコ鉄道にも乗ってみたいものだ」
D203
雪解
布哇
D202
ハワイ(布哇)のドールプランテーションを走る蒸気機関車キアナ。
パイナップルを満載してホノルルの缶詰工場まで運ぶんだ。
キアナとハワイ、常夏の島オワフで蒸気機関車に巡り合うと、何となく日本からの移民が盛んだった古き佳き明治の御代を感じさせます。
ちなみにホノルル市にある布哇出雲大社は1906年(明治39年)に創祀されている。
蒸気機関車ロコモティブの本場、イギリスのブルーベル畑を高速で突っ切る連結されたピーターとエドワードの有志。
連結された機関車から吐き出される煙も半端ではありません。
先頭のピーターと後続のエドワードは同じ型の蒸気機関車なのに、なぜか仲が悪い。
「おい、ピーター。あまり煙を出すなよ。煙たくてかなわん」とぼやく。
「ばか。エドワードはもっと煙を出してしっかりと走らんかい。君が手を抜くから速度が出ないじゃないか」と叱責する。
「おいおい、ここは美しいブルーベルの畑の中だぞ。
お客さんにこのブルーベルをしっかりと楽しんでもらうために、ゆっくりと走っているんじゃないか。
ピーターこそ、もっとお客さんサービスを考えて走らんかい」と反撃する。
「むむむ・・・」、ピーターはこれにはまいった。速く走るだけが蒸気機関車の使命ではないと思い知らされた。